謙虚で卑屈、そしてイライラ

さて、ロサンゼルスは今日も快晴です!

が、私の気分は晴れ晴れしておりません。

今日に限って、星占いでは、ネガティブな感情を表に出すのも必要ということだったので(笑)、今日はあまりポジティブにならずに綴らせていただきます。英語ではとてもじゃないがかける内容ではない。

最近、朝起きてまず感じるのが不安。ってこれが続いているのって問題では??

多分、もちろん、将来に対しての不安、自分がまた丸一日着実に前進していけるか、という不安、財政の不安、そしてやはりオンカメラのクラスのいらいら。ジェンに対する信頼が今ハテナな以上クラスに戻る気がしない。でも最後の4週間分の授業料を払ったばかりなのであと3回いかないと本当にムダになる。でも、先生に疑問感じている以上前向きな態度で授業に望める自信がなく、前向きでオープンな姿勢で演技のクラスに望まないとそれこそ意味がなく、いい演技などできないので、それこそムダになる、のだ。これも小生に課されたチャレンジの一つなのか。1週間で気も安らぐだろうと、時間が解決してくれると思ってたけど、クラスが明日に迫る今もこのクラスのことでいらいらする自分がいる。まあどうせクラスには行くし、なる様になるだろうけどさ。

昨日はそのIvana Chubbuckさんのクラスの見学に言った訳だが、これも後味が良かったとはいえない。

見学(英語ではaudit)の手順としては、20ドル取られる意外は、以前見学にいったHoward Fine Acting Studioの時とすごく似ていた。シーンスタディのクラスを見学し、その後に、クラスのまとめ役をしている(key studentと呼ばれる)タイさんが質問に答えてくれて、その後、Ivana Chubbuck さん自身からちょっとしたスピーチを頂き、そのあと、彼女と一対一でのインタビューみたいなものが行われた。インタビューといっても、基本、彼女がレジメを見て今までの経験などを聞いた上で、その生徒が始めに取るべきクラスを選んでくれる、ということだけなのだが。クラスは初級、上級、そしてIvanaさんが教えるマスタークラスの3つに別れるのだが、新しい生徒は初級か上級に分けられ、先生の許可のもと、次のレベルに上がれる仕組みで、どのクラスも結果的にはマスタークラスへいくことをゴールにしている。始めに、そのタイさんから、『初級』とはいえど、『演技の初級』ということではなく、『この演技テクニックを身につけるうえでの初級』ということなので、もし初級クラスをすすめられても、かちんときたりしないようにいわれ、「初級クラスに入った人が、一週間で上級クラスへ、その一週間後にはマスタークラスへ進んだ人もいるのよ」などという例もあげてくれた。

ここのスタジオでクラスを取り始めると、どのクラスもいくつでも無料で見学し放題、ということで、それもそのはず、他のクラスから見学にきてると思われる人たちが沢山いた。ただ、休憩時間などに、基本的に20代〜30代の生徒さん達がお互いに話をしているところなどをみていると、少し気が滅入った。

みんな表向き超フレンドリーで、みんな友達!って感じなのだが、どこか嘘っぽいのだ。英語でいうとphonyなのだ。明るく「会えてうれしいわ!」とか言いながらもちろん相手などみていなく、ボディランゲージではもう次の場所へ急いでたりするのだ。そして特に”奇麗な“女性に関して言えば、「私セクシーボンバーでしょう?」と言わんばかりに妙にボディコンシャスでカッコつけなのだ。まさにリンジーローハン。もちろんそういうお方達にはあったこともあるけれど、ここまで沢山いっぺんに見たのは初めてだった。ただでさえ人見知りな私がこんななかでやっていけるのだろうか。これがロサンゼルス流シュムージングなのか。僕もこうならないといけないのか?ダスティンホフマンデニーロみたいなリアルな人は一体どこにいるのだ?ああゆう輩こそ役者の鏡ではないのか?

まあ昨日は僕がいつもよりも卑屈で特にそういう風に見えてしまったことを望む。そして、このphonyな方々の大半はマスタークラスへ進めないことを望む。

                                             phonyな生徒たちとたわむれるIvanaさん。
 

そして始めの方のタイさんの我々への説明で、面白いものがあった。

ここは、演技のテクニックを磨くための、そしてより良い役者になるためのスタジオです。ここで重要なのは、貴方達がどれだけ真剣に取り組むか、ですので、その点間違えのない様に。コネをつくって、一歩でも早く名声を求める為に演技をやっていきたい人の為のスタジオではありません。確かに、Ivanaは、業界でも人気者で、スティーブンスピルバーグを始めとする著名な方々とも友達だったりして、たまに、「貴方の教える生徒さんでこの役にいい役者はいないか」などと相談を受けたりしていますが、そういう時は貴方ではなく貴方のエージェントに連絡が行くので、貴方には知らされません。

これって結局はコネで釣ってるよね、、(だからphonyな方達があつまるのか。)

まあ実際こうやってIvana自身が面接してくれたり、マスタークラスでも一ヶ月300ドルちゅうかなり良心的な値段なので許します。

で、肝心のクラスだが、もちろんクラス好きな私は楽しんだ。Ivanaのポイントもはっきりしっかりしていたし、なにより本当に心理的なレベルでのフィードバックばかりなのが嬉しかった。生徒さんの質は、まあ3つシーンを見たのだが(昨日のクラスで発表できる準備ができていたのが18シーン中3つだけだった模様。)、もっとがんばれるんでないかい?準備不足でないかい?という部分がおおく、Ivanaも同じことをいっていた。

なんで18のうちの3シーンだけ?と思われるかもしれないが、Ivanaのクラスともなると、やはりテレビなどで活躍する役者さん達も参加しているようで、そういう人は仕事を取ってクラスを休まなきゃ行けなくなる、という人も多い様だ。Iva Mendesもよくクラスに戻ってくるんだって。それにしても、18シーン中3シーンだけがレディというのはよろしくないと思う。もっと頑張って準備していただきたい物だ。

で、面接だが、15人近くいた見学者のなかで、僕が最後で、疲れてて緊張のかけらもなくIvanaさんのオフィスへ入る(10時pm)。その時点で、このお方が、『超越』してしまった方、或いはただのハイのお方、ということがわかった。まあ、前者であることを望むのだが、ハリウッドのセレブリティが頼みの綱にする様なお方なのだから、少々ハイであっても頷ける。オースティンも『超越』してるしね。もう僕が言うことなど、どうでもいいのか、聞いていないのか、それとも魂で聞かれているのか、わからない。ただ単に、毎週何十人とやってくる新しい生徒1人1人になど、興味がないのかもしれない。が、それでも別に良い。と思わせる存在感。

ーーーー

お会いできて嬉しゅうございます。

私もです。

(レジメを渡す。)

(目を通す)

日本人です。

日本で役者やってたの?

いいえ

こっちでだけなのね。

去年就労ビザをゲットして、それまでは基本ずっと学生でした。

(レジメを見ているーちゃんと目に入っているか疑問)

う〜ん、どうしようかしらね。

やっぱり初級のクラスから始めようかしらね

オッケー

私の本は持ってるの?

はい。読みました。

グレイと。 

水曜と日曜のよるとどっちが都合いい?

どっちでも大丈夫です。が、7月からを考えてます。

わかったわ。じゃあ、また誰かからそのとき電話がいくから。

グレイと。ちゃんと面倒見てあげるわよ。(気持ちがこもっているのかいないのかわからない)

(手を差し出すiさん)

(で、握手)

あなたが最後かしら。

そうです。

じゃあ帰り際に、終わったって一言タイに伝えてくれる?

はい。

(私はドアへ。)

Thank you.

Thank YOU.

——————

と、信じられないくらい謙虚だった私。流れに身を任せたらこうなった。

じつは帰り道、初級に回されイラッとした自分がいたが、なんだか書いてみてすっきりした。そんなのたいしたことではない。

とにかく、いろいろ頑張った一日だったので自分を褒めて差し上げよう。

2 thoughts on “謙虚で卑屈、そしてイライラ

Leave a comment