今の僕の役者活動のターゲットは、テレビ!
テレビの役をゲットする!
と、いつのまにかそうなっている。。のも無理はないのだ。今は、なんといっても、テレビシリーズのゴールデンエイジ!ハリウッド映画の質はおちまくる反面、テレビドラマの質はどんどん上がっている。ライター、プロデゥーサー、役者、みーんな新しいヒットシリーズを作ろうと頑張る今日このごろ。限られた2時間程度の時間で観客を魅了するのにはビジュアルや特殊効果を駆使するしかない、という流れがあるハリウッド映画だが、テレビシリーズに関していえば、(もともと映画もそうであったように)、毎週毎週時間をかけて深められるキャラクター(登場人物)の面白さ、キャラクター間の関係性で観客を惹き付ける。というわけで、アメリカ全土で企画、製作されるテレビドラマの数は半端じゃない!しかも、新しく加わった、ケビン・スぺイシーの『ハウス・オブ・カーズ』に代表される”ウェブシリーズ”も、今年のエミー賞にノミネートされるなどして、主流”テレビシリーズ”として受けいられる様になった今、テレビシリーズは、まさに、アンストッパブルなのだ!
さて、アメリカの役者に関して言うと、テレビに出たい役者は死ぬ程いる訳で、それでも、メジャーなクレジットがない役者が、そして有力なエージェントがついていない役者、またはエージェントもついていない役者が『テレビの役をゲットする!』というゴールに向けて出来る事は、本当に限られている。
メジャーなテレビシリーズに出たい役者が、出来る事。それは簡単。テレビシリーズをクリエイトしている業界人と知り合いになることである。ただ、本当にラッキーでない限り、そのようなお方たちと知り合いになる機会は普段の生活にもたらされない。で、できること。とは、アクターズコネクション、ワンオンワンなどの組織を使って、そのようなメジャーなテレビシリーズをキャストする、キャスティングディレクターに、お金を払って、会う(セミナーまたはクラスを受ける)。ということである。
では、そのような組織で、お金を出せば会える/クラスがとれるキャスティングディレクターはどれだけいるのか?
今、ニューヨーク(または付近の東海岸)で撮影されている、放送中の(放送される予定のシリーズは除いて)メジャーテレビシリーズが、今数えただけでも23個!なんと、そのなかで、キャスティングディレクターがこれらの組織で教えているシリーズが、18個!つまり、お金さえ出せば、殆どのメジャーテレビシリーズをキャストするキャスティングディレクターに会えてしまうのだ。しかも、自分の演技まで、観てもらえるのだ。
前置きが長くなった。というわけで、勇気をだして、ワンオンワンで僕が今2番目に好きなテレビシリーズ、『グッドワイフ』(他にも『パーソンオブインタレスト』と『エレメンタリー』)の役者をキャストするキャスティングオフィスのアシスタントであるアンドリューさん教えるクラスをとってきた!
これは一夜のみのクラスで、レジスターできる生徒は12人に限られており、簡単なQ&Aのあとに、一人一人前もって渡された(『グッドワイフ』からの)スクリプトのカメラ前での演技を指導してもらえる。(又はフィードバックをいただける。)
ボストン出身の、いかにもボストンっぽい気さくで優しいお兄さん、といった感じのアンドリューさん。Q&Aの後、一人一人前に出て、準備してきたスクリプトの演技を、オーディションで行われるように、カメラの前で、カメラの横にいる(相手役を読んでくれる)リーダーと演技を交わす。、、、、と、なんと、クラスメートのレベルの高さにびっっっっくり。それもそのはず、こういうクラスには、他のテレビシリーズで既に小さな役(Co-Star,Guest-Star)をゲットしている役者も何人か、来ているのだ。
自分の番が近づくにつれてどきどきどきどき。。僕の一番の不安は、ヤハリ、英語、なのだ。他のクラスメートはみんなアメリカ生まれ育ちのアメリカ人。特に、テレビ、となると、みんな喋るスピードが、信じられないくらい早い。しかも1、このドラマ『グッドワイフ』は、法廷もの。普通のドラマに比べても更に登場人物の喋るスピードは、早い。しかも2、やはり難しい法廷用語もちらほら入ってくる。しかも3、僕に渡されたスクリプトの台詞の数が、なぜか、他のクラスメートよりも多い!しかも4、このスクリプトを渡されたのがたったの1日前という。。
自分の番が来て、腰を据えて、やってみる。ドラマの”トーン”に合わせて早く喋ろうとする。。一度終わると、フィードバックをいただき、もう一回やる事になる。僕が頂いたフィードバックは、嬉しい事に、僕が演じるキャラクターについて。簡潔なフィードバックには、さすが、山ほどの情報が盛り込まれている。それを咄嗟に演技に持っていくとなると大変だが、メインの事に集中した。それは「パワー」。もっとこのキャラクターの「パワー」がみたかったようなので、それに集中して二回目やる。もう台詞はとちりまくり、、だが、そのあと、「キャラクターの2面性がみえた。」「リスニングが素晴らしい、」などのフィードバックをいただけたので嬉しかった。ありがとうございます@アンドリュー!
ここで止まっちゃいかん。このまま、他のキャスティングディレクターのクラス/セミナーもどんどんとり続けて、存在を知ってもらい、なにか僕にいい役があったらオーディションによんでもらえるように頑張りたい。
そして、スピーチ!!!もっともっとスピーチ頑張らないと。。
テレビシリーズ万歳っ!
ちなみに僕の今一番好きなテレビシリーズは『マッドメン』:)
→クラスのビデオ。これは2回目の読みです。とちりまくり。。