無言のフィードバック

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『ホームランド』をキャストしている(アソシエートだが)キムさんは本当に素敵でふれんどりーで面白くて、本当に嬉しかった。クラスの間中僕はそれでにやにやしていた。『キャスティング・ディレクターは怖い存在』という迷信が、自分のなかでごろごろと崩れさってゆく今日この頃。素晴らしい!

さすが、テレビ、映画以上に舞台をキャストするオフィスの方だけあって(だからして、『ホームランド』に出てる役者は、舞台出身の人も多い)、役者への接し方、そして指導も、比較的辛抱づよいし、実験的で、クリエイティブである。なにより、彼女自身がクラスの我々といるのを心から楽しんでいるのが身体中から溢れている。ワンオンワンの生徒達に比べて、演技をかじり始めてすぐ、みたいな青〜いクラスメートもいるのにである。本当に、堅さがなく、ビレッジで演技のクラスをうけているような、感覚になる。そしてもちろん、彼女のみんなへのフィードバックが的を得ている。クラスへ向けてのちょっとしたアドヴァイスたちもすんばらしい。

しかし、そんな雰囲気であるのにもかかわらず、自分の番が来たときの緊張度といったら凄かった!死ぬかと思った。僕に与えられたスクリプト(なんとまたまた『グッドワイフ』から。。なんでやねん!)をみんなの前でやる番になり、一回やる。と、その後彼女にスクリプトを奪われる。フィードバックはなく、スクリプトなしでもう一回やれと。で、もっかいやる。やはりちょっととちりながら。緊張すると本当にスピーチがぼろぼろになるのだ。やり終わると、フィードバックなく、ただ、「席にもどりなさい。」と。は?????他のクラスメートには、沢山フィードバックをあげていたのに・・何で?!と一瞬ドキッとしたが、冷静に考えてみた。で、分かった。「言う事なし。素晴らしい。」ってことなのだ。(もちろん後々、他の何人かとのやりとりを観て、それはそういう事だとはっきりした。)

ただ、本当に相手役の人に集中できない程緊張してしまうのでどうにかしたい。慣れるしかないんだと思う。オーディションルームの雰囲気に圧倒されすぎないように、日頃のスピーチ練習、そしてこういったクラスの他にも『ひとりオーディション』もやりながら練習していこうと思う。

>2回目の読み。僕の役は捜査官に尋問されるセキュリティ・ガード:

グッドワイフ

20127858今の僕の役者活動のターゲットは、テレビ!

テレビの役をゲットする!

と、いつのまにかそうなっている。。のも無理はないのだ。今は、なんといっても、テレビシリーズのゴールデンエイジ!ハリウッド映画の質はおちまくる反面、テレビドラマの質はどんどん上がっている。ライター、プロデゥーサー、役者、みーんな新しいヒットシリーズを作ろうと頑張る今日このごろ。限られた2時間程度の時間で観客を魅了するのにはビジュアルや特殊効果を駆使するしかない、という流れがあるハリウッド映画だが、テレビシリーズに関していえば、(もともと映画もそうであったように)、毎週毎週時間をかけて深められるキャラクター(登場人物)の面白さ、キャラクター間の関係性で観客を惹き付ける。というわけで、アメリカ全土で企画、製作されるテレビドラマの数は半端じゃない!しかも、新しく加わった、ケビン・スぺイシーの『ハウス・オブ・カーズ』に代表される”ウェブシリーズ”も、今年のエミー賞にノミネートされるなどして、主流”テレビシリーズ”として受けいられる様になった今、テレビシリーズは、まさに、アンストッパブルなのだ!

さて、アメリカの役者に関して言うと、テレビに出たい役者は死ぬ程いる訳で、それでも、メジャーなクレジットがない役者が、そして有力なエージェントがついていない役者、またはエージェントもついていない役者が『テレビの役をゲットする!』というゴールに向けて出来る事は、本当に限られている。

メジャーなテレビシリーズに出たい役者が、出来る事。それは簡単。テレビシリーズをクリエイトしている業界人と知り合いになることである。ただ、本当にラッキーでない限り、そのようなお方たちと知り合いになる機会は普段の生活にもたらされない。で、できること。とは、アクターズコネクション、ワンオンワンなどの組織を使って、そのようなメジャーなテレビシリーズをキャストする、キャスティングディレクターに、お金を払って、会う(セミナーまたはクラスを受ける)。ということである。

では、そのような組織で、お金を出せば会える/クラスがとれるキャスティングディレクターはどれだけいるのか?

今、ニューヨーク(または付近の東海岸)で撮影されている、放送中の(放送される予定のシリーズは除いて)メジャーテレビシリーズが、今数えただけでも23個!なんと、そのなかで、キャスティングディレクターがこれらの組織で教えているシリーズが、18個!つまり、お金さえ出せば、殆どのメジャーテレビシリーズをキャストするキャスティングディレクターに会えてしまうのだ。しかも、自分の演技まで、観てもらえるのだ。

前置きが長くなった。というわけで、勇気をだして、ワンオンワンで僕が今2番目に好きなテレビシリーズ、『グッドワイフ』(他にも『パーソンオブインタレスト』と『エレメンタリー』)の役者をキャストするキャスティングオフィスのアシスタントであるアンドリューさん教えるクラスをとってきた!

これは一夜のみのクラスで、レジスターできる生徒は12人に限られており、簡単なQ&Aのあとに、一人一人前もって渡された(『グッドワイフ』からの)スクリプトのカメラ前での演技を指導してもらえる。(又はフィードバックをいただける。)

ボストン出身の、いかにもボストンっぽい気さくで優しいお兄さん、といった感じのアンドリューさん。Q&Aの後、一人一人前に出て、準備してきたスクリプトの演技を、オーディションで行われるように、カメラの前で、カメラの横にいる(相手役を読んでくれる)リーダーと演技を交わす。、、、、と、なんと、クラスメートのレベルの高さにびっっっっくり。それもそのはず、こういうクラスには、他のテレビシリーズで既に小さな役(Co-Star,Guest-Star)をゲットしている役者も何人か、来ているのだ。

自分の番が近づくにつれてどきどきどきどき。。僕の一番の不安は、ヤハリ、英語、なのだ。他のクラスメートはみんなアメリカ生まれ育ちのアメリカ人。特に、テレビ、となると、みんな喋るスピードが、信じられないくらい早い。しかも1、このドラマ『グッドワイフ』は、法廷もの。普通のドラマに比べても更に登場人物の喋るスピードは、早い。しかも2、やはり難しい法廷用語もちらほら入ってくる。しかも3、僕に渡されたスクリプトの台詞の数が、なぜか、他のクラスメートよりも多い!しかも4、このスクリプトを渡されたのがたったの1日前という。。

自分の番が来て、腰を据えて、やってみる。ドラマの”トーン”に合わせて早く喋ろうとする。。一度終わると、フィードバックをいただき、もう一回やる事になる。僕が頂いたフィードバックは、嬉しい事に、僕が演じるキャラクターについて。簡潔なフィードバックには、さすが、山ほどの情報が盛り込まれている。それを咄嗟に演技に持っていくとなると大変だが、メインの事に集中した。それは「パワー」。もっとこのキャラクターの「パワー」がみたかったようなので、それに集中して二回目やる。もう台詞はとちりまくり、、だが、そのあと、「キャラクターの2面性がみえた。」「リスニングが素晴らしい、」などのフィードバックをいただけたので嬉しかった。ありがとうございます@アンドリュー!

ここで止まっちゃいかん。このまま、他のキャスティングディレクターのクラス/セミナーもどんどんとり続けて、存在を知ってもらい、なにか僕にいい役があったらオーディションによんでもらえるように頑張りたい。

そして、スピーチ!!!もっともっとスピーチ頑張らないと。。

テレビシリーズ万歳っ!

ちなみに僕の今一番好きなテレビシリーズは『マッドメン』:)

→クラスのビデオ。これは2回目の読みです。とちりまくり。。

新しい生活とインスピレーション

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このように、今朝も、素敵なリビングルームで木々のせせらぎを聞きながら優雅にブログなんてかいちゃったりしてるのだが、未だに南京虫問題は解決しておらず、でも、かなり減りました。噛まれる事も大分なくなったし。このまま消滅してくれればいいのだが。そしてこのアパート眺めがよいので、昨日の様な嵐で真っ灰色に揺れる摩天楼を観ながら、豪雨の音を聞きながら床に入るのはスキです。が、駅からとおいので冬は辛かろう。。ということで、引っ越し考えています。笑

ウエイターのアルバイトのトレーニングが3週目にしてやっと終わり、来週から一人で何テーブルも受け持ちます。ってたいしたことじゃないんだろうなあ。でも、僕にとっては、ここまで続いただけでも奇跡に近い!まだ分からん事もいろいろあり、とても心配。ニューヨークの老舗寿司レストランだけあって、セレブも来たりするので、いい加減な事はあんまり(笑)できないのです。すでに、常連でもあるさいもんあんどあーふぁんくるのG氏には2度お会いしました。気難しいときいてたのでドキドキしましたが、僕があったときは普通に陽気なおっちゃんでした。

例の薬中の役の映画撮影の、のこってた重要なシーンも撮りました。

そしてビルのおかげで既にオーディション幾つかいっています。

と、全て順調みたいに聞こえたら、それはおおきな間違いです!インスピレーションがないのだ!どこをどう探せばよいのだ!?(普遍のテーマだね)新しい環境で(体力的にも精神的にも)いっぱいいっぱいなのだ。こうゆう時期は多分ただくるものを受け取ることしかできないのだろう。情報収集は怠らず。

まとりあえず6月終わりからは、師匠オースティンのクラスを再開する予定です!それがLove for Writing を養う第一歩になるよう期待する。

中毒回復中男役映画撮影1

おー忘れてた。

こんななか撮影もありました。例のドラッグ中毒から回復しつつある患者の役です。まだかなーと連絡まっていると、なんと当日(!)連絡あり、そのままアムトラックでニューヨーク州の上の方へ。

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始めて会う監督さんを含め噂通り素敵ないい方ばかりで楽しかったです。といっても、僕はこのシーンではただぼーっと座っていただけ。もう一日のこっている僕のシーンは台詞もあり重要な感じなので、まだまだ気を抜けません。この(長編)映画自体の撮影自体は、もう終盤のようで、さすがクルー(そしてずっと出ずっぱりの主演俳優Bさん)の間に、つかれとともに、辛い期間を乗り越えた絆のようなものも感じ取れました。

それにしても、やはりフィルムメーカー、口々に、「ロスに引っ越す予定」「ロスに行きたい」などと話す。私は静かに聞いておりました。笑

ランチをとった家。くつろぐクルー達:

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アンチークなガススタンドマシン:photo-2

ロスで、この役の勉強の為にアル中の方の為のAA Meeting に参加した事は言いましたが、ニュージャージーでもAA Meetingに一回参加しました。ホボケンエリアのミーティングに参加したのですが、さすがロスとはまた全然違うタイプの人たちが20人ほど。ロスよりも、頑張って自分の弱さに負けんじとしてる地に足がついた感じの人たちで、好感がもてました。とくに、一人、神様の様な人がおりました。

でわ

舞台裏の戦争終焉 part2

IMDbの『Little Boy』のページに僕のクレジットがなくなっている(というか、“uncredited(クレジットなし)”にされてる)のに気がついてから、そして役者の組合に申し立てた(出演契約に関する)クレイムが処理され、とうとうギャラを貰ってから早3ヶ月。嫌がらせほどにしつこいIMDbへの“変更願い”を経て、やっとのことでIMDbのページに僕のクレジット(役名)”若い日本兵”を取り戻せた!!!

なんだそんな事かい、、と思われるかもれないが、業界の人がもれなく使用しているIMDbさまのページに、(とくにクレジットがショートフィルムばかりの僕にとっては)こういうビッグな映画のクレジットがあるかないかで全く見られる目が変わってくるのだ。僕のページの観覧数もめっちゃ変わってくるのだ。そして観覧数が増えると、IMDb pro (IMDbの姉妹サイト〜加入するにはちょっと金がかかる)でavailable なスターメーター(役者の人気ランキング)なるものが、一気にあがるのだ。業界人は、このスターメーターで役者のキャリアの成功度を判断したりする事がよくあるのだ。空しい事にね。(興味がある方はこちらの記事参照)

最近いいニュースがとくになかったのでちょっと嬉しい一日となりましたとさ。